2004年10月23日 (土曜日)

アソシエント・テクノロジー粉飾決算

アソシエント粉飾決算、全常勤取締役が辞任 from NIKKEI.NET

昨年6月にマザーズに上場したソフトウェア受託開発を主業務とするベンチャー企業、アソシエント・テクノロジーの決算で1億7千万円もの利益の過大計上が発覚し、全常勤取締役が辞任した。報道によると、粉飾は2004年7月期だけでなくそれ以前から行われていたらしい。大分県から初のマザーズ上場ということで九州では注目されていたが、こんなことになるとは。。

これでまたベンチャー企業の上場審査や財務監査が厳しくなったり制度が厳しくされたりするのだろう。しかし、どんなに厳しくしても調査や制度には限界があり、また厳しくしすぎるとコストは跳ね上がり、ベンチャー促進の阻害にもなってしまう。結局はトップのモラルや意識というところに帰結するのだと強く思う。アソシエントは、記者会見で理由を問われて「前社長は業績へのプレッシャーがあったのだろう」と答えたらしいが、「業績へのプレッシャー」はすべての社長に言えることであって利益を過大計上した理由にはなっていない。理由の本質はプレッシャーではないはずだ。

上場していないうちの場合でさえ数多くの投資家に投資をしていただいているから、強いプレッシャーを常に感じている。確かに投資家は数字のことしか言わないかもしれない。しかし、会社経営において数字を出すということは、机上で数字をいじるのではなく、事業で結果を出すということにほかならないはずだ。

結果を出すとは何か。世の中に価値を提供できる会社になるということだと考えている。私は常々社内で、「売上とは提供できた価値の対価である」と言っている。そして「利益とは、我々が消費した価値と、我々が提供できた価値の差分である」と言っている。このことは、物々交換の代わりとして発生した貨幣の原点を考えれば明らかだ。利益が出ない=つまり赤字だということは、すなわち自分たちが消費した価値が、外に提供した価値よりも小さいということに他ならない。自分たちが消費する価値よりも自分たちが生み出し提供した価値が高い会社になる、これが黒字ということであり、世の中に価値を提供できているということだ。しかし、紙の上の「数字」になってしまうとそういった原点が見えにくくなる。トップが、数字は価値の提供の結果であるという原点を忘れて数字だけを追うと、今回のような事件も起こるのだろう。かく言う私も上場を目指す一人、他山の石として戒めとしよう。

Posted by Pina Hirano at 2004年10月23日 11:59 | トラックバック
Comments

粉飾決算とか利益の過大計上とか、良くないですよね!
社長さんは様々なプレッシャーがあるのでしょうけれど、
やはり間違っていますよね。

これだけはシッカリと一線を引かなければいけないと
僕も改めて思いました。

ブログを読ませていただきありがとうございました。

Posted by: ブログ社長 ムラウチ at 2004年10月31日 19:53
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