2004年11月08日 (月曜日)

「生き方」

久しぶりにBookshelfネタを。京セラ創業者、稲盛和夫氏の「生き方」。2ヶ月ほど前に読んだが、共感するところが多かった。同時期に発売されたベストセラー経営書としては、「稼ぐが勝ち」の対極にある本だろう。

「結果=考え方×情熱×能力」とは有名な稲盛公式。この本の中でも何回か登場する。著者の実際の経験をもとにこの公式を説明している。「足し算」でなく「掛け算」であることと、「考え方」次第ではマイナスにもなりえるというのがこの公式の特徴である。

この本のもう一つのポイントは「利他」という考え方。仏教的な解説が入っているので違和感を持つ人も多いかもしれないが、要は「利己的でないか常に考える」という意味だ。私自身これは常に気にしている点で、「この判断は利己的ではないか」と判断のたびに問うている。会社に身内や縁者を絶対に入れないのもこれを徹底するためだ。

稲盛氏の「利他の心」は、本田宗一郎氏の「やりたいようにやる」というものとは相容れないようにとらえる人もいるが、私は「やりたいことをやるときに、それが利己的ではないか問うこと」だと考えている。早い時期から社是で「社会貢献」を謳った本田氏が「何でもいいから、やりたいようにやる」とやったとはおよそ考えられない。ポイントをどちらに置くかの違いで相反するものではない。

本の話にもどろう。この本は、もちろんお薦めなのだが、あえて注文をつけるとすれば、仏教の宗教観を抜いたほうが、より多くの人に薦められると感じた。ちなみに、稲盛本で私の一番のお勧めは、「成功への情熱」だ。

Posted by Pina Hirano at 2004年11月08日 00:16 | トラックバック
Comments

稲盛和夫さんの”実学”を読んで感銘しました。この本も読んでみます。
今は前野徹さんの”亡国日本への怒りの直言”を読んでいますが、怒りの内容なので、次ぎは軽く行きたい。

Posted by: maida01 at 2004年11月08日 09:14
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