2005年01月30日 (日曜日)

奢れるものは久しからず

最初に記事「『それがPSPの仕様だ』、久多良木SCE社長がゲーム機不具合騒動を一蹴」を読んだとき、これはまずいなと思った。

「僕(久多良木氏)」を「著名建築家」、「クレーム」を「難癖」にマッピングするあたりは、すっと受け入れ難い表現である。実際、PSPは久多良木氏の自信作なのだろうし、あのサイズであれだけのことができるのはさすがだ。しかし、経営者の立場としての発言としてはかなり疑問符をつけざるを得なかった。そして案の定、今週世間では騒ぎになった。2ちゃんねるで騒がれているくらいならいいが、数多くのブログでも取り上げられ、不買運動まで起こりそうな勢いである。週明けには、TVでも取り上げられてしまうかもしれない。

日経ビジネスの久多良木社長へのインタビューは、厳しい決算の発表前のタイミングである。リコールのコストやイメージダウンが気になってあえて強弁したのだろうか。それとも、本当に問題ではないと考えたのだろうか?

実は、今回の話は他人事ではない。なぜならば「仕様です」というのは、ソフトウェア業界ではよく使う言葉だからだ。うちの会社でも場合によっては、「申し訳ありませんが、仕様です」と答えていることもある。しかし、それが不具合を認めないための強弁であってはならない。

ソニーの決算と今回の件を引っ掛けてソニーの凋落を予測する人も多い。しかし、私が技術者を目指した原点であるソニーだ。「奢れるものは久しからず」にはなってほしくない。早急に対応を始めてほしい。

Posted by Pina Hirano at 2005年01月30日 22:11 | トラックバック
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