2005年02月27日 (日曜日)

桃の花に思う「農業は博打である」という側面

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実家の畑を歩いていたら、もう桃の花が咲いていた。

きれいな桃の花を眺めながら、「農業経営はベンチャー経営に似ている」とあらためて考えた。特に毎年植えるものを変えられない果樹系はその色合いが濃い。

3年後、5年後に売れる品種を選び苗を購入し植える。畑は限られているし、ある程度のボリュームがないと出荷できないので、特定の品種に絞り込む。未来に向けた「投資」であり「賭け」である。

実家はみかん農家である。みかん農家なのになぜ桃の木があるのかというと、数年前に親父が将来の収入アップを目指してみかんの一部を伐採し、桃の木を植えたのだ。

いい品種を選び苗を植え、手作りの有機肥料を与え、木は大きく育ち、今きれいな花を咲かせている。しかし、これはまだ結果ではない。きれいな花が咲いたとしても、実をつけなければ売り上げは上がらないし、実が美味しくないと利益には結びつかない。(実は、うちの桃はまだ美味くない><)

「農耕」という言葉はよく「保守的」という意味で使われる。「農耕民族」と「狩猟民族」で対比される。しかし、小さいときから見ていた果樹園の経営は、とても保守的なものとはいえない。1年どころではない。3年、5年といった長い期間をかけた大きな賭けに出る。毎日狩りをしにいく狩猟民族よりよっぽど大きな賭けをしているのである。

「実家が農家」というとそのギャップを面白がられることがあるが、農家という極めてチャレンジングな職種だったからこそ、今このような大きな賭けに出ている自分がいるのかもしれない。

Posted by Pina Hirano at 2005年02月27日 13:05 | トラックバック はてなブックマーク - 桃の花に思う「農業は博打である」という側面 このエントリーを含むはてなブックマーク
Comments

実家が農家ならではのコメント。実感がこもっていますね。熊本の実家の母が”いよかん”を送ってくれました。その甘くて、皮のやわらかいこと、長年食べてきてますが、確実に改良が加えられ、そこにも保守的とは対極の”積極的な”アプローチの成果を感じます。

Posted by: captain at 2005年03月15日 23:05
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