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2003年03月04日 (火曜日)

RED HERRING 休刊


「いよいよ」というべきか「ついに」というべきか、RED HERRINGが休刊になった。友人からも相変わらずシリコンバレーの状況は厳しいと聞いてはいたが、米国のベンチャーの旗印であったRED HERRINGの休刊にはひとつの時代の節目を感じざるを得ない。

いまの会社を始める前、米国に本社を置くソフトウェア会社に身を置いていた。もともとベンチャー企業だったその会社では、辞めて起業する者も多く、起業したCEOから「今度RED HERRING 100に選ばれたんだ!」とか、「RED HERRINGにインタビューが載った!」という話を聞くことが少なくなかった。私の知っている起業家は例外なく、RED HERRINGに載ることを誇りに思い、またそれを目指した。RED HERRINGはスタートアップ企業の登竜門であった。私自身出張のたびに必ずRED HERRINGを買い、帰国便の中で読むのを楽しみにしていた。そして日本に同様の雑誌がないことを残念に思っていた。

そのRED HERRINGが休刊する。1993年の創刊。この10年間、まさにインターネット経済の盛り上がり、バブル、そしてその衰退をともにしてきたと言える。多くの起業家が悲しむことだろう。しかし、RED HERRINGとて一企業。最終的には財務的な側面で退場を余儀なくされた。会社やメディアは消えるが、そのエディターやスタッフのSpiritは消えないだろう。シリコンバレーの、スタートアップの火が消えていないのと同じように。だから、彼ら一人一人に「さよなら」ではなくて、「See you again!」と言いたい。